殺し屋シリーズ
- 読み放題で読める本の中で、おすすめの小説を知りたい
- 手っ取り早く、他人のおすすめ小説を知りたい
- 時間がないため、間違いのない面白い小説を探している
みなさん、普段から小説は読んでいますか?
一度小説の世界にのめり込むと、なかなか現実世界に戻って来られないほど小説って中毒性の高いものですね。
たくさん本を読みたい!と思っても、一冊1000円ほどはかかってくるので、お財布にも優しくない…。
そんな、お財布とにらめっこする日々とも「Kindle Unlimited」があれば、オサラバです。
でも、あんまりいい本がないイメージが…
それは、大間違い!
毎月、読み放題対象の本は変わりますし、何より30日間の無料体験や月額料金が安くなるキャンペーンもあります。
この機会によかったら登録してみてはどうでしょうか。
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今回はその中でも、Kindle Unlimitedで読める「おすすめの小説」を厳選して紹介します。
Kindle Unlimitedの読み放題になっている小説(「文学・評論」)カテゴリーは、4万冊以上にのぼります。
多すぎて、逆に困ってしまう…
そこで、私が実際に読んでみて、「ぜひ多くの人に読んでほしい!」本のみを厳選して紹介しています。
Kindle Unlimitedは、定期的(主に月初め)に読み放題対象の本が入れ替わります。
あとで読めばいいやと思っていると、いつの間にか読み放題から外されていることも。
先月まで読み放題だったのに、今月は有料になってる!?
Kindle Unlimitedの運営者?以外は、「どの本」が「いつまで読み」放題なのかは当然わかりません。
- これって先月も先々月も読み放題だったから、来月も読み放題対象かな…
- この本は新しく読み放題に入った本だから、来月には読み放題対象から外されそうだかな。
そこで、上記のデータをもとに私が実際に読んだおすすめ小説を、以下の構成でご紹介していきます。
この記事の主な構成
- 【ピックアップ】今月特におすすめの小説
- 【SS】今読まないと絶対損するおすすめ小説
- 【S】後でもいいけど絶対読むべきおすすめ小説
- 【A】時間があるときに読むべきおすすめ小説
- 【おまけ】以前読み放題だったおすすめ小説
今Kindle Unlimitedで上位に入っている本のほとんどは、来月には読み放題から外されている傾向があります。
その一方、2ヵ月読み放題だった本は、3ヵ月目以降も経験上読み放題になっていることが多いです。
しかし、数ヶ月ずっと読み放題だった上位ランク常連の本も急に対象外になるなど、予想はあくまで参考程度に見ていただけたらと思います。
いずれにしても、Kindle Unlimitedは30日間であれば無料でどれだけでも読むことができます。
気になった本は、早めに片っ端からダウンロードして読んでみることをおすすめします!
【ピックアップ】今月特におすすめのKindle Unlimitedで読める小説
まだ読んでいない人は、人生損してます。
「殺し屋」シリーズとは?
累計300万部を突破する、伊坂幸太郎屈指の人気シリーズ。「蟬」「蜜柑」「檸檬」「槿」「天道虫」「スズメバチ」「兜」など、個性的な殺し屋たちが登場。日常の裏側で、組織や殺し屋たちが交錯する。『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』の3作がシリーズ作品。最新作は『777 トリプルセブン』。各作品は関連するものの続編ではなく、独立した作品となっている。
カドブン
おそらく、最新作「777 トリプルセブン」が出版されることから、今までの3作品が読み放題になったと思われます。
他は読まなくてもいいから、この3冊だけは今月のうちにとにかく読むべきです。
グラスホッパー
復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。
疾走感あふれる伊坂ワールド
「殺し屋シリーズ」の1作目になります。
復讐を狙う主人公と殺し屋の2人の3つの視点から物語が進んでいき、最後に伏線が収束していく感覚は読んだ人しか味わえない至高のひととき。
人がどんどん死んでいくのに、なぜか爽快感さえ味わえる作品(笑)伏線の回収うますぎでしょ…。
後半はジャットコースターのように一気読み間違いありません。
伊坂ワールドを味わったことがない人は特におすすめです。
グラスホッパー
マリアビートル
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!
殺し屋たちの狂想曲
「殺し屋」シリーズ2作目。
マリアビートル
AX アックス
最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。物語の新たな可能性を切り拓いた、エンタテインメント小説の最高峰!
最強の殺し屋は――恐妻家
「殺し屋」シリーズ3作目。
AX アックス
【SS】今読まないと絶対損するKindle Unlimitedおすすめ小説
- 今月〜2,3ヵ月前から対象になった本が中心
- 来月は読み放題対象から外される可能性が高い
- 間違いなくおすすめできる本のため早急に読むべし
宙ごはん
この物語は、あなたの人生を支えてくれる。
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
2023年本屋大賞ノミネート作品
ほんわか家族系の内容みたいだね。
題名や表紙を見ると、美味しいご飯を食べる温かい家族モノのような雰囲気があります。
はい、それは罠です。
想像を超えるほど、苦悩に満ちたヘビィな内容になっています。
目まぐるしく展開していくストーリーは圧巻の一言。
中盤からは、感情揺さぶられっぱなし。 涙なしには読めません。
2023年本屋大賞ノミネート作品は、伊達ではありません。
心がえぐられまくりです。
宙ごはん
むらさきのスカートの女
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。
紫と黄色の関係
一体自分は何を読まされているんだろう…。
そんなことを考えながら読み進めました。笑
「むらさきのスカートの女」と仲良くなりたいと思っている「黄色いカーディガンの女」の奇妙な物語。
不思議というか、気持ち悪いというか、奇妙というか、背筋が凍るというか…新しい異色ホラーかもしれません。
正直、読了後のこの感情をうまく言語化できないほど、独特の展開や視点がクセになります。
変な妄想に思わずツッコミを入れたくなる場面もあります。
賛否両論ありそうな作品ですが、個人的には大好きです。
むらさきのスカートの女
秋山善吉工務店
父・秋山史親を火災で失った雅彦と太一、母・景子。止むを得ず史親の実家の工務店に身を寄せるが、彼らは昔気質の祖父・善吉が苦手。それでも新生活を始めた3人は、数々の思いがけない問題に直面する。しかも、刑事・宮藤は火災事故の真相を探るべく秋山家に接近中。だが、どんな困難が迫ろうと、善吉が敢然と立ちはだかる!
家族愛と人情味溢れるミステリー
何がすごいって、ムチャぶりに応えた本なのです。
著者である中山氏は、当時3人の担当編集者の方から以下のような9つのリクエストをもらったみたいです。
- 「アットホームな家族もので」
- 「スリリングで」
- 「もちろんミステリーで」
- 「読後感が爽やかで」
- 「どんでん返しは必須」 など
それら9つ全てを組み込み、なおかつ面白い作品を仕上げるなんて、人間技ではありません…。
本当は、どれか1つでよかったようだね。笑
秋山善吉工務店
雷の季節の終わりに
現世から隠れて存在する異世界・穏(おん)で暮らすみなしごの少年・賢也。穏には、春夏秋冬のほかにもうひとつ、雷季と呼ばれる季節があった――。著者入魂の傑作長編ホラー・ファンタジー!
不思議な世界へようこそ
作者の醸し出す独特の世界観は、本当に秀逸。
一気に異世界に引き込まれる作品。
ホラーの位置付けですが、ファンタジーも相まった物語です。
どちらかというと同作者の「夜市」と感じは似ています。
どちらも甲乙つけ難い圧倒的なおもしろさです。
「風わいわい」など、作者のワードセンスも最高です。
心地よい雰囲気の中、あっという間に読み進めることができます。
雷の季節の終わりに
秋の牢獄
11月7日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。朝になれば全てがリセットされる日々。この繰り返しに終わりは来るのか──。圧倒的な切なさと美しさに満ちた傑作中編集。
11月7日に読むべし!
ファンタジーでもありホラーでもある幻想的な美しい世界観が、あなたを不思議な世界へと誘うことでしょう。
またも恒川光太郎氏の作品です。
「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の3編の短編集。
3編とも運命という名の牢獄に閉じ込められてしまう物語です。
個人的には、「神家没落」が特におすすめです。
短編なので、サクッと読める点もおすすめ。
秋の牢獄
5分後に意外な結末【2巻/5巻中】
30本の読み切りショートショート。あっという間に読める!あっと驚くドンデン返し!!朝読にも最適。ぞっとするイラスト、うるっとくる結末、奇妙な味わい。
あっと驚く結末を味わいたい人へ
小中学生に大人気の「5分後シリーズ」が読み放題に。1話1話が本当に短く、でも5分後にはあっと驚く結末が待っています。(シリーズとしては、②③が読み放題対象)
読み放題になる前から、私の娘も大好きで家にシリーズが何冊も転がっています。
絶対に伏線を見つけて結末を見破る、という邪道な読み方で楽しんでいます(笑)
普段、活字を読まなかったり、苦手だったりする方も、空いた時間にサクッと物語の世界に浸ることができるので、時間がない人にもいいかも。
5分後に意外な結末
【S】後でもいいけど絶対読むべきKindle Unlimitedおすすめ小説
- 4ヵ月以上読み放題が続いているため、来月も読み放題の可能性が高い
- 急いで読む必要はないが、急に来月から対象外になることも
- 間違いなくおすすめできる本のため、迷ったら読むべし
モモ
時間どろぼうと,ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語.人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う,エンデの名作.僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。
児童書と侮ることなかれ
小学生の頃に読んだ私の原点の一冊。
時間泥棒達に時間を奪われて余裕を失ってしまった人々をモモが助ける話。
児童文学ですが、大人こそ読むべき一作。
効率ばかりに気を取られ、本当に大切な温もりを忘れていませんか?
時間とは?効率とは?豊かさとは?
現代にも通ずる教訓が盛り込まれています。幼い頃読んだことがある人も再読をおすすめします。
「時間は二度と戻らない」ことを今一度心に刻むことが大切です。
モモ
珍夜特急
インドのカルカッタからポルトガルのロカ岬まで、ユーラシア大陸を単独バイクで横断する――。19歳の”私”は、大学の学費を費やして行ったタイ旅行でどこからともなくそんな啓示を受ける。
すぐに卒業を諦め、3年間に及ぶ準備期間を経ていよいよインドに入国した”私”は、いきなり送ったバイクを受け取れないというハプニングに見舞われる。
旅を愛する全ての人へ
これを読むためだけにKindle Unlimitedに登録してもいいほど、圧倒的な面白さ。もう止まりません。
2ndシーズンもありますが、一気読み間違いなしです。
ちなみに、私は全15冊をちょうど無料期間が終わる30日間で読み終えました。
私も以前バイクに乗っていたことがあるので、自分と重ねてドキドキハラハラしながら読み進めることができました。
ツーリングや旅が好きな人だけでなく、新しい何かにチャレンジしたいと思っている人は心を動かされることでしょう。とにかく、読んでほしい!
珍夜特急
生きてさえいれば
「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」――大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは? 多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?
生きる希望を失っている人へ
題名にもあるように、生きてさえいれば、希望や幸せはある。
そんな「今この瞬間」を大切にしようと、生きる力を与えてくれる一冊です。
単なる恋愛小説を越え、魂を揺さぶられる世界観に没入していきます。
下記にある同作者の「余命10年」もおすすめですが、個人的には「生きてさえいれば」の方が好みだと感じました。
どちらもKindle Unlimited対象の本なので、惜しまず読んでみましょう。「余命10年」は映画化もされています。
一読の価値ある、万人におすすめできる本です。
生きてさえいれば
【映画】余命10年
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸け戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
今の平和は当たり前なのか
著者もあとがきで書いているように、本書は「戦争」と「恋愛」を結び付けて、他人によって命を奪われることの不条理を訴えかけた物語です。
涙なしには読めません。
若く未来ある若者が、特攻隊として自らの命を国に捧げ、そして残された人の思いや葛藤が直接心に伝わってきます。
今の平和な世の中で当たり前に生活できていることに感謝したい、そう心から思える1冊です。
ぜひ、若い人に読んでほしい。
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
運転者
未来を変える過去からの使者
「…なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。累計80万部喜多川泰、渾身の感動作!報われない努力なんてない!
「運がない」のはどうしてか
この本を読んで、今までの物の捉え方が180度変わりました。
幸せになるヒントや人生で大切にしたいことなど、心に突き刺さる数々の言葉がたくさんつまっています。
身近な友達にもこの本をおすすめしていますし、紙の本もプレゼントしています。結局、自分も紙の本を買ってしまいました。間違いなく万人におすすめできる1冊です。
Kindle Unlimitedの読み放題でなければ読むことがなかったであろう、私にとって人生の指針となる大切な1冊となりました。
「自分は運が悪い…」そんな人にこそ、ぜひ読んでもらいたい本。
運転者 未来を変える過去からの使者
夢をかなえるゾウ
ダメダメな僕のもとに突然現れたゾウの神様“ガネーシャ”。 なぜか関西弁で話し、甘いものが大好きな大食漢。そのくせ、ニュートン、孔子、ナポレオン、最近ではビル・ゲイツくん(、、)まで、歴史上の偉人は自分が育ててきたという……。しかも、その教えは「靴をみがく」とか「募金する」とか地味なものばかり。こんなので僕の夢は本当にかなうの!?
今の自分を変える
夢をなくした主人公を成功に導く小説形式の自己啓発本です。
神様ガネーシャが、人生が成功するための様々な課題を出していきますが、主人公と関西弁のガネーシャのコミカルなやりとりがおもしろいです。自己啓発本が苦手な人も、とても読みやすくておすすめです。
特に印象に残っている課題は、“人気店に入り、人気の理由を観察する”です。
夢をかなえるゾウ
【A】時間があるときに読むべきKindle Unlimitedおすすめ小説
- 上記にはランクインしなかったが、上記よりも良書の可能性も
- 時間が空いたら読んでおくとよし(もちろん、良書でおすすめ)
最後の医者は桜を見上げて君を想う
あなたの余命は半年です―ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副医院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは?究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか?それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!
死生観を見つめる
「生きるって何だろう」「死ぬって何だろう」
そんな死生観を直球で読者に突きつけられているように感じました。
余命があとわずかだと知ったら、あなたはどんな決断を下しますか。
壮絶な治療の苦しみに耐えて少しでも生きながらえたいのか、残された時間がわずかでも、自分らしく有意義に生きるのか。
読んでいて、本当に胸が苦しくなります。
3人の医師や患者の生々しい「生死」の葛藤を描いた作品。
まさに死生観を問われる作品です。
最後の医者は桜を見上げて君を想う
ハリー・ポッター シリーズ
エクスペクトパトローナム!湖のほとりで起こったあの奇跡をもう一度。オールカラー・イラストで蘇る魔法の世界!ホグワーツ校の3年生になったハリーは、自らの過去についての新しい真実を知り、暗い噂や死の予兆に付きまとわれることになる。そして、闇の帝王の最も忠実な部下の一人と遭遇することに…古典的名シリーズ第3巻。
いざ、魔法の世界へ没入
言わずと知れた名作。
映画にもなっており、もう説明不要ですね。
個人的には、「ハリーポッターとアズカバンの囚人」が一番好きです。
全シリーズが今なら読み放題です。本で買い揃えようとすると、6000円以上します。
まだ読んでいない人はぜひこの機会に、一気読みしちゃいましょう。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
【映画】ハリーポッターシリーズ
最後は臼が笑う
ヒロインは公務員の桜子、39歳。人生このかた、ろくでなしの悪い男にひっかかり続けてきた関西人。妻子持ちに騙され、借金持ちには貢がされ、アブノーマルな性癖持ちにいたぶられる。
ところがある日、解散して早十年を数える会に、桜子から緊急招集がかかる。「一分の隙もない完全な悪」にとうとう出会ってしまったのだという。〝完全な悪〟とはいったい何者か?
スカッと爽快感が味わえます
15分くらいでサクッと読めて、スカッと爽快!
最後の展開に思わず、声を上げて笑ってしまいました。
だからあえて、関西人なんでしょうね。 現代版サルカニ合戦です。いやー、気分爽快。
最後は臼が笑う
パッとしない子
小学校では、およそ先生も生徒もごく短い期間で入れ替わっていく。先生からすれば、生徒の顔を覚えるのも大変だし、勤務経験が長くなれば、生徒の数は累積し、記憶にも濃淡の差が出てくる。優等生、すぐ懐く子、やんちゃな子、問題児、そして、印象の薄い子。そんな教師と生徒の関係をスリリングに描いた作品だ。
読後感は最悪です…
ある意味、ホラーよりも怖いかもしれません…。
むしろ読まない方がよいかもしれません…。
でも、一度は読んでほしい…。
そんな矛盾を抱きつつ紹介してみましたが、正直言ってかなり凹みます。絶望します。
できれば、解説等見ずに読んでいただいた方が、最悪の読後感を味わえるはずです(笑)
パッとしない子
君と夏が、鉄塔の上
鉄塔の上に、男の子が座ってる――
鉄塔マニアの地味な伊達(だて)は中学3年生の夏休みをダラダラすごしていた。
しかし登校日の学校で、破天荒な同級生、帆月蒼唯(ほづきあおい)から「鉄塔のうえに男の子が座っている」と声をかけられる。
次の日から幽霊が見えると噂される比奈山(ひなやま)も巻き込み、鉄塔の上に座るという男の子の謎を解き明かそうとするのだが――。
青春を味わいたい人へ
青春時代の甘酸っぱい思い出を思い出せてくれます。
個性あふれる中学生3人が「鉄塔」を舞台に繰り広げる、一夏の不思議な体験。途中から一気に物語の世界へ引き込まれていきます。
読後感はとても爽やかで、まさに夏にピッタリの物語です。
こんな青春にあふれた夏休みを送りたかった!!
これを読めば、今まで気にも留めなかった「鉄塔」の上を見上げるはず。
君と夏が、鉄塔の上
【おまけ】以前Kindle Unlimited読み放題だったおすすめ小説
青の炎
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
私のベストオブベスト小説
一言で言ったら、「こんなん切なすぎる…」
愛する家族を救うために、高校生の主人公は完全犯罪を計画します。
主人公の苦悩・葛藤・孤独が、淡々としかし繊細に描かれています。
こんにも主人公に感情移入した話はありません。読んでいて、本当に胸が苦しくなりました。
もちろん、殺人を正当化するわけではありませんが、「正義」って一体何だろうと考えさせられました。
とにかく、例え有料でも絶対に読むべき必須の一冊です。
青の炎
新世界より
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。
SF小説初心者へ(ただし、ボリューム多)
私の大好きな貴志祐介氏の、呪力が使える千年後の未来を舞台にした長編SF小説。
上巻だけで500ページほどあるボリューム。
しかし、その世界観にあまりにもぶっ飛んだおもしろさで、上中下巻一気読みしてしまいました。
ただし、悔やまれるのが読み放題なのは「上巻のみ」です。上巻を読んでしまえば、間違いなく「中巻・下巻」を読みたくなります。未読の方は、身銭を切る覚悟で読みましょう。
これを読めば、貴志祐介氏の他作品も必ず読みたくなるはずです。
新世界より
獣の奏者
リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。
至極のファンタジーを味わう
同作者の「守り人シリーズ」も大好きですが、正直それを超える圧倒的な面白さです。
ファンタジー児童文学ですが、むしろ大人にこそ、この醍醐味を味わってもらいたい一冊。
大の大人が寝る間も惜しんで、朝方まで読み耽るほど、世界観に没頭すること間違いなしの作品です。
読んだ感想を書こうと思っても、全てが陳腐な台詞になります。
とにかく騙されたと思って、一度読んでみてください。
というより、次が気になって、読まずにはいられなくなることでしょう。
獣の奏者
ハサミ男
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
騙される快感
叙述トリック好きには外せない至極のミステリー。
完全にミスリードに引っかかりました。悔しいというより、「騙してくれてありがとう」レベルです。もう、伏線回収も完璧です。構成も文句ありません(言える立場ではないですが)
何か書こうとすると、ネタバレしそうなのであえて書きません!
有名すぎる作品ゆえレビューは絶対見ずに、さっさと読んでまんまと騙されましょう。
自分の記憶を消して、再読したい一冊です。
ハサミ男
カラスの親指 by rule of CROW7’s thumb
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。
気持ちよく騙されてみませんか
これは見事に詐欺師にやられました。読後感も爽快です。
闇金融に人生を狂わされた詐欺師が、鍵屋と協力して詐欺で生計を立てる。
そこに、過去に自殺に追い込んだ女性の娘2人とそのマジシャンの彼氏と5人で一緒に住むことに。
ど、どんな内容…?
これだけ読むと、どこをどうツッコんでいいか分からないほど意味不明です(笑)
しかし、読めばわかるこの面白さ。
終盤は、闇金融の組織に立ち向かっていきますが、読者の息もつかせぬ伏線回収とドンデン返しの嵐。
伊坂幸太郎氏の「陽気なギャングシリーズ」が好きな人は、絶対ハマるはず。いや、誰もがハマる予感しかしない。
読まないなんて、もったいない!
カラスの親指
厭魅の如き憑くもの
憑き物筋の「黒の家」と「白の家」の対立、「神隠しに遭った」ように消える子供たち、生霊を見て憑かれたと病む少女、厭魅が出たと噂する村人たち、死んだ姉が還って来たと怯える妹、忌み山を侵し恐怖の体験をした少年、得体の知れぬ何かに尾けられる巫女―。そして「僕」が遭遇した、恐るべき怪死を遂げてゆく人々と謎の数々…。奇才が放つ、ミステリーとホラーの禍々しい結晶、ついに昇華。
民俗学×ホラー×ミステリー
最後の畳み掛ける怒涛の展開は圧巻の一言です。
民俗学×ホラー×ミステリーの見事な融合。
閉鎖的な村で起こる殺人事件。そこに居合わせた怪奇幻想作家の刀城言耶が謎解きに挑んでいく物語。
旧家の対立、怪しげな因習、神隠し、カカシ様を崇める古い伝承…など、薄暗い雰囲気が好きな人にはたまらない内容になっています。背筋が凍る夏にピッタリの一冊。
イラストも不気味でいい味を出しています。
個人的にはシリーズ3作目の「首無の如き祟るもの」がおすすめです。
密室殺人ゲーム王手飛車取り
“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!? 歌野本格の粋を心して堪能せよ。
ちょっと変わった推理モノ
見どころは、密室殺人特有の「犯人探しではない」というところです。あと、全員がヤバい(笑)
ネットで知り合った推理好きな5人が順番に出題者となり、ゲームのように自分の手で誰かを殺害し、そのトリックを残りのメンバーで見破るという、斬新というか狂気なゲーム。
犯人=出題者。
そのため、犯人を探すのが問題ではなく、「犯人(出題者)が誰かを殺害した後、次に殺すのは誰かを当てる」など、もはや意味不明です。(いい意味で)
時には出題者(犯人)にヒントをもらって、楽しみながら殺人事件の真相を暴く。
そして、次の出題者はさらにその上を行くスケールの犯罪を犯していく…。
ちなみに、続編も現在読み放題対象になっています。(この本のラストの続きではないので注意)
同作者の「葉桜の季節に君を想うということ」も、ミステリー好きにとっては不朽の名作ですね。
少し前に読み放題でしたが、今は対象外です。
密室殺人ゲーム王手飛車取り
天使の囀り
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
気持ち悪くても中毒性を求める
バイオホラーの恐怖でめちゃくちゃ怖いし面白いけど、グロテスクな表現が多く、苦手な方は読まない方がいいかも。
人のコンプレックスをうまく突いた気持ち悪いけど、なぜか読むのを止められない中毒性の高い作品。
「黒い家」がサイコパス的な怖さだとしたら、こちらは、バイオホラーの怖さになります。
特にクライマックスの気持ち悪さ(いい意味で)は、鳥肌ものです。
この本も一度読んだら、もうお腹いっぱいです。
天使の囀り
夜市
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
不思議な世界を味わう
幽霊とかサイコパスなどの要素はありません。
どちらかというと、「千と千尋の神隠し」のような異世界ファンタジーに近いです。
「夜市」と「風の古道」と2編の短編小説からなっています。どちらの話も、ノスタルジックでもあり、ファンタジーでもあり、その何とも言えない独特の美しくも儚い世界観に魅了されること間違いなしです。
万人におすすめできる1冊。読後感も最高です。もう何度読んだかわからないくらい読み返しています。
個人的には「風の古道」の方が好きです。
夜市
黒い家
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。
恐怖に慄け
映像ではなく、本でここまで恐怖を感じた経験は後にも先にもこれが最後です。
保険金殺人をテーマにした「サイコパス系」の最恐ホラー小説。
著者は元生命保険に勤めていただけあって、保険会社の描写を詳細に表現しています。
そして、途中からまるでジェットコースターのようにホラーが加速し、胸の鼓動が収まらず、みのけもよだつ恐怖にさいなまれることは必至。怖い物好きな人はうってつけの本です。20年以上前に出版されました本ですが、今でも恐怖のどん底に落としてくるでしょう。
Kindle Unlimitedの読み放題になるずっと前に読んだ本ではありますが、あまりにも怖すぎて2回目は読んでいません。というより、一度読んだらもう二度と読みたくありません。
黒い家
向日葵の咲かない夏
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
おすすめできないけどおすすめ
色んな意味で気持ち悪くて、好き嫌いがはっきり分かれる作品です。
読んだのは数年前ですが、あまりにも衝撃的過ぎて、今でも鮮明に覚えています。
「僕と妹・ミカが巻き込まれた,ひと夏の冒険」という明るい帯で、少年の冒険ミステリーかと思いきや、冒頭部分ですでに狂気。
妹の遺骨の一部を、僕はいまでも大事に持っている。
ジャンル不明、唯一無二の世界観、そして巧みに描かれた叙述トリック。
そして、最高に気持ち悪い(誉め言葉)
どんな内容か全然入ってこない。。。
あえて詳しい内容はお伝えしません。
万人にはおすすめできませんが、個人的にぜひ一度は読んでほしい一冊です。
向日葵の咲かない夏
まとめ
今回は、Kindle Unlimitedで読めるおすすめの小説を紹介しました。
他にもたくさん良書があります。
ぜひこの機会にKindle Unlimitedを登録して、楽しい読書ライフを送ってみてはどうでしょうか。
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